2013年8月29日木曜日

Pさんの回復:EMDRセラピー

「眼は心の窓」
と どこかで聞いたことがあります。

今のPさんの穏やかな眼は 生れ持った優しさと賢さを感じさせます。

Pさんは 長い間苦しさを抱えて生きてこられました。
精神科医にEMDRを勧められて お母さんがネットで私のサイトを見つけて連絡して来られました。

始めはご家族に連れられて来られている状態でした。

時間の経過と共に 連絡はPさんと私で直接行うようになりました。

今回も Pさんの状態が以前に比べて格段に良くなっていることを ご家族の方々が実感しておられることを話して下さいました。

毎日何回も起きていたフラッシュバックは どんどん減っていき、今は週に2から3回、夜だけになった、と!!!

PさんにEMDRを勧められた精神科医、その情報で連絡して来られたご家族、ご家族の言葉に従ってEMDRを続けられたPさんご自身、様々な要因が重なり回復につながっていると思われます。

Pさんがご家族と食事、お茶を楽しまれたお話を伺い、ご家族の支えがはっきりと形になって表れていることを感じました。



2013年8月27日火曜日

私、EMDR必要なんです!

「私、EMDR必要なんです!」
とおっしゃってから 1年以上は過ぎていました。

子どもの頃の悲しい思い出の数々・・・。

EMDRが始まると 次々に異なった場面が出てきました。

「何か変!笑いたくなる感じ・・・。」

30分も経たないで一つのイメージは完了しました。

「おみやげ買って帰ろうかな~!駅までスキップして行きそう!」

ふとコメントを書いて下さった方の言葉を思い出しました。

必ずよくなると希望が持て、興奮して帰ったのを覚えています。
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ご自身が心から
「変わりたい。変わろう!」
と決意されることが 否定的な記憶からご自身を解放するのに重要だと実感しました。

2013年8月26日月曜日

NHK番組と EMDRのクライエント

番組効果を感じています。

NHKの番組は お子さんの課題を解決するのにEMDR セラピーを用い、お母さんも同時にEMDRセラピーを受けられた、という内容でした。

あの番組をご覧になって問い合わせて来られる方は たいてい
「実は、私も・・・」
とおっしゃいます。

子どもの頃にトラウマとなるような体験をされた方の多くは
「自分の子どもにどう接していいのか分からない。」
ともおっしゃいます。

ご自身のトラウマ体験がお子さんとの関わり方を難しいものにしているようです。

このような方々には「勇気づけ対応」をお勧めしています。

ひとことで言うと
「自分が大切にしている友人に接するように対応する。」
です。


2013年8月14日水曜日

半世紀を経た記憶

高校時代のクラスメートから電話を頂いたのは確か10日ほど前でした。

その後、何人かの方と電話やFacebookで連絡が取れました。

EMDRセラピーでは記憶を扱いますが 半世紀を経ても昔のエピソードがつながった鎖のように次々によみがえってきます。

半世紀の間思い出すことが無かったことが!!!

これが繰り返し思い出すトラウマ的な記憶であれば どれほど大きな影響を日常生活に与えるのかが推測できます。

一度トラウマを体験すると 同じような出来事を一つのカテゴリーに入れて積み重ねていくためにたとえ小さなトラウマでも いくつか集まった後には大きなトラウマと同様になります。

一番古いトラウマをEMDRで扱うと その後の同じカテゴリーに入れたトラウマは 比較的早く処理できます。

半世紀を経たトラウマも その方が
「感情の部分を抜き取りたい、楽になりたい。」
と自分からセラピーに来られると やはり早く処理できます。